青い空気


「ヒロ君ってば、いつもカッコつけてばっかなんだからぁ・・・」
おさげ姿で、学生かばんを肩に、俺の彼女の八重が突っ込んでくる。
下校して二駅乗った、北川駅前の商店街を、二人で歩いている。
そして、いつもの公園のベンチに腰を下ろして、何でもない話の続きをする。

夕暮れ、夜。すぐに時間が過ぎる。
ムードが良くなり、キス。ペッティング。
「だめよ。こんなところで・・・」
「あっちの茂みなら誰にも見られないから大丈夫だから」
「えっ・・・あん」

しばらくして、服を整える二人。
「すごかったぞ、八重」
「・・・バカ」

八重を送り帰宅する。
明日になって八重の
「・・・虫に刺されてすごく痒いんだけど・・・」
とか文句を聞いたりして、二、三週間は普段通りに過ごしていた。

その日。朝、俺の家の玄関をノックする人がいた。
開けると
「警察だ。あなたの彼女が妊娠して、相手のお父さんがカンカンだ。
ちょっと事情を署で話してもらおう」
言われるまま、警察に根掘り葉掘り聞かれ、やっと解放された。

警察署を出て、八重の家を目指す。
呼び出しベルを押すのをためらい、門の前でウロウロしていると
二階の窓が開いた。
「ヒロ君。ちょっと待ってて、今行くから」

あの公園に二人で行く。
「妊娠・・・したんだってな」
「うん・・・お父さんすごい怒ってた。家に居たくない」
「二人で生きて行こうか。俺、何でもするぜ」

どこへ行こうかと、二人でさまよううちに砂浜へとたどり着いた。
困難と情熱。なんでこうだったのだろう。
気がつけば砂浜には、寄り添って二人の足跡がついていた・・・




何の記憶か妄想か分からないけど思い浮かんだ話
青すぎてエロいなぁ・・・



続編・紫の水




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