怪談~なすの首~~転生したら統合失調症患者だった件~



私は中学生2,3年の頃 仲間外れの子がいたので
かわいそうに思い仲良くしていました
しかし そいつはやっぱりむかつく奴なので
暴力なしでからかって遊んでしまいました

その後彼は引っ越して私も高校へ進学しました
高校1年生のある日 彼から電話がかかってきて
遊ばないかと誘われたので彼の家に行きました

彼の家の居間でしばらく待っていると
彼が扉を開けた時に手に持っていたのは鉈でした
振り上げてきたので私は逃げたのですが
鉈が私の首筋に突き刺さりました
その感覚は痛いではなく熱いであり
血が噴き出し血の気が失せて気持ちが悪く
お尻が浮くような感じがしました
そして視界がブラックアウトするのですが
感じられるものは感じられて
端から見れば数分でしょうが私の体感では
窒息の苦しみと気持ちの悪さと思考の乱れを
数時間耐えました

窒息で苦しみ弱りに弱って神様に祈って
やっと落ち着いたところ幽体離脱したように
彼が風呂場で私の体をバラバラに解体しているところを感じました
また私が射精して死んでいるのを彼は気持ち悪そうに解体していました
そして彼の父の車で彼の父の勤務先近くの藪に
私の遺体を捨てられることも感じました
私が悲しいと泣いていたところ
まだら模様に光る黒い人影が近づいてきて
助けてくださいと頼んだら
事件現場に私一人だけで立っていました

とても薄気味悪く思い彼の家の鍵を開けたまま私は家に帰りました
家に帰る間通行人もいませんし車も走っていませんでした
そして家に着くととても疲れたので私は寝ました

起きるとまた普段の日常に戻っていたのですが
生々しいあの体験が忘れられずトラウマになり
夢なのか幻覚なのかはたして現実とは何かが分からなくなりました

しかし一番怖くて今でも怖いことは

死んでも終わらなかったこと

でした

そしてそのあとの私の人生は私が何を言っても信じてもらえず
私の発言は全て妄想として片づけられ
精神病院を行ったり来たりして
その生活を続け知り合い恋人になり私の妻になった彼女のことだけを
私は愛しています
嘘はもう十分沢山です
嘘なんて私には必要ありません
サンタさんや神様はやっぱりいました
私が愛して また 私を愛してくれる人に 結局 巡り会えたからです







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