怪談三選
肝試し
俺らは夏の夜丘の上にある廃病院に肝試しに行った
おー雰囲気あるなあ
タカシは突然懐中電灯を顔の下から照らす
ばかやろー脅かすなよタコ
正面ゲートから割れた自動ドアを注意しながら中へ入る
普通に受付だねあーあー散らかっちゃってー
コウスケエスカレータあるぞ登ろうぜ
止まって埃をかぶったエスカレータを三人で登る
シュウイチあそこ見ろよあの両扉ICUじゃね?
ICUへの扉を開ける
床にはアンプルの空き瓶が散らかっていた
こえーーー
あここ手術室じゃね?
えーまじやばいってやめようよ
いこうぜ
中央に手術台のベッド天井には壊れた照明壁には棚が並んでいた
おーこえー血とかついてない?
そのとき
ガタン!
わわわ!逃げろ!
パニックになった三人は一目散に走りだす
扉扉開けろ!
扉を開け踏み出した途端
コウスケは2階の搬入口から駐車場に落下した
わーーー
コウスケ大丈夫か!
その後三人は肝試しを二度としようとはしなかったみたいです
ターボばあちゃん
夏の夜山道をタクシーが走っている
タクシーが急ブレーキをかけた
おおっ運転手さんどうした
・・・
静寂が2分ほど続き無言のままタクシーは動き出した
なんだよ運転手さん脅かしっこはなしだぜ
・・・
何か嫌な気配がしてふと窓を見ると
白装束のばあちゃんが髪を振り乱して横を走っている
おわっ!
ターボばあちゃんはタクシーを振り切って
あっという間に闇へと消えていったとさ
深夜バス
夏の最終の深夜バス
市街地を走り停車場に止まりながら
乗客がだんだんと少なくなっていく
窓の外は暗闇で社内の蛍光灯だけが弱々しく光っている
ユウちゃんなんか私たち二人だけだよなんか怖くない
えー別にみんな降りただけだろ
街灯が窓の外を後方へと走り抜けていく
ほら何でもないだろなぁカズミ
ユウはカズミの顔を見る凍り付く
8Bitゲーム機のドット絵のような顔にカズミの顔が変わっていた
どうしたの?びっくりして怖いわ
ドット絵のカズミが怖がる
ユウは目をこする
元のカズミだった
いや疲れているみたいだなんでもない
沈黙のままバスは夜の帳に消えていった

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◆安心してください全くの無傷です◆