詩集 ポエム集
街角にて
希望に満ちた子供たちが笑いながら公園で遊んでいる
私は今までの歩みで希望は手の届かない幻だと知った
それでも時はゆっくり流れ私を癒し傷つけながら
私から去っていく
恋文その1
僕は君から逃げていた
それでも君はいつでも寄り添ってくれていた
もしも君が僕から逃げたらどうだろう?
淋しいのは僕だった
恋文その2
君を探しに行った時はもう遅かった
君は僕にあんなに話してくれていたのに
ネコのこと今日のご飯のこと将来の不安
僕は聞いていて応えていたけれど
何も分かっていなかった
君と僕が愛し合ったことは
僕の言葉では繋げなかった
恋文その3
君はどこへ行ったのか
焦る気持ちを抑えて
僕は黙り込む
君が僕のノックを許すまで
しばらくしたら訪ねてみよう
もしもその前に君が訪ねてくれたら
ごめんねって謝っても謝りきれない
恋文その4
結局君は帰ってきてくれた
でも昔の君ではなかった
何度も僕は謝って
二人で泣きながら抱き合った
まだこれからも続けられる?
まだ続くのだろうか?
いつも二人
新しい壊れた二人
自由
僕は君を思い
I need you.
君は返す
愛に自由を
自由?自分である理由?
君が好きなネコちゃんは自由だった?
一人が好きで寂しがり屋で何でも聞いてくれるの
僕は尋ねる
Do you need me?
今は好きにさせて
僕は動揺二度見
僕は構いすぎたのかそっけなさ過ぎたのか
僕が僕であるように
君は君でいて
僕は君が好きだから
初恋
昼休み僕は友達とサッカーをやってた
ふと教室を見上げると
窓辺に女子たちが並んでいた
その中に君がいた
そして僕はボールを取られた
悔しくて僕は必死にボールに食らいつく
汗が流れる
暑い夏の遠いあの頃
変わらない蝉の声
終恋
僕と同じものを見てくれた人たち
僕の瞼をたくさん通り過ぎた
君たちに僕は何かを贈れただろうか
ありがとうが伝わればいいな
最後に僕の瞳に映ったのは
ネコちゃん好きの気まぐれな君
僕は全速力で君を迎えに行き
ネコの毛をなでるように
君を抱きしめた
もしも終わりが来ても
二人なら・・・
桜
今年の春
二人で自転車をこいで
川辺の千本桜
見に行ったね
満開に咲き乱れて
君の笑顔も光がこぼれてた
今は桜はなく葉が茂っているけれど
それはまた春に咲くための準備
桜はあっという間に
はかなく散るけれど
何回も立ち上がる
弱いけれど強い
何度もよみがえる強き意思
親父
親父が差し出す丼
あの頃と同じラーメンだった
懐かしい変わらないこの味
僕を育ててくれたこの味
店を出る時僕は
おいしかったですごちそうさま
電車に揺られ家路につき
僕が眠る頃
親父はいつものように
スープを煮込んでいる
何も言わずに
病床
熱にうなされているときは
僕は海の底に引っ込んで
何も出来ずに息をひそめている
少し落ち着いてきて
僕は僕の出来そうなことを探す
何が出来るだろうか?
ノートとペンを取る
精一杯気分を上げて
君への思いを綴ろうか
ありったけの愛を込めて
ノートに生命を込める
そしてやっぱり寝る
君は僕のノートを見てくれるだろうか
ミカン箱
僕の少年時代商店街はキラキラしていた
大きくなって大型店舗が出来て
便利になったけれど商店街では
新聞紙が風に舞っていた
そして歳を重ね空きテナントを病院が占めて
街がだんだんつまらなくなってきた
さらに月日が経ち今は駐車場や倉庫ばかり
街は落ち葉を敷き詰めたミカン箱のよう
子猫が泣いているような
子猫たちはここから巣立って
新しい街へ行けるだろうか?
心配しなくてもきっと辿り着けるよね
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