赤い思い


商店街を走り抜ける。雨なんてどうでもいい。
一体、何なんだ。オヤジ。ババァ。
俺は・・・。

疲れて、歩を緩める。
頭からパンツまでびしょ濡れだ。
やっぱり、俺は捨て猫だった。
定休日の商店のシャッターにもたれて座る。
人がまばらに右へ左へと歩いている。
見ると、女の子がじっと立っていた。
俺もただ時が流れるのに任せていた。
誰とも待ち合わせているわけではないらしい。
目が合った。
近寄ってくる。

「キミ。どうしたの?びしょ濡れだよ」
「うるせえな。いいだろ」
「タオル・・・。貸してあげようか?」
「失せろ。女は嫌いだ」
「いいから。拭いてあげる」

俺は・・・。
俺は・・・。
俺は・・・。

俺はぶっこみの拓として生きていく!




緑のカケラの続編



続編・桃の匂い




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